It is Ms in online every day The love with the PC is not bad: Strange point blank range romance of a schoolboy and the notebook PC taking an online class (Japanese Edition)

相手は、超清楚系のゆるふわ女子……ではなく。
ノートPCである。

彼は、人生初のカップル生活をPCと過ごした。
それも、安定したカップル生活を。

世のリア充が眉をひそめる様子が思い浮かばれるようである。
「どうして、彼は超清楚系ゆるふわ女子を選ばなかったの？　
もしかして、振られた？」
「どうして、彼はノートPCに恋をしたの？　
女性恐怖症、だったりして？」
「ノートPCとの恋なんて考えられない！　
リアルに恋人をつくったほうが楽しいのに！」

リア充たちよ。
個人の自由が謳われ、多様性が尊重されている現代においては、恋愛対象が人間以外であってもなんら不思議ではないのである。
眼・瞼・涙に興奮を覚えるオキュロフィリア、血に興奮を覚えるヘマトフィズム、死体に興奮を覚えるネクロフィリア、人形や彫刻に興奮を覚えるアガルマトフィリア、蜘蛛に興奮を覚えるアラクネフィリア、犬や馬に興奮を覚えるズーフィリア、樹木に興奮を覚えるデンドロフィリアなど、数え上げればきりがないほどの恋愛対象が存在するのである。
そうであるならば、ノートPCに興奮を覚えても驚くことではないのである。

ただし、彼の場合は純愛である。
であるからにして、興奮を覚えるというと語弊がある。
彼とノートPC(これからは「彼女」と呼ぼう)の恋は、純粋な、初々しいものであった。
2人は互いに思いやり、支え合っていたのだ。
まったくの新しいフィリアの形で。

幕を開けて、2人の交流を見させていただくことにしよう。